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突き指の留意点

2022.01.09

本日もブログをご覧頂きありがとうございます!

山口県下関市のみよし鍼灸整骨院 三好です!

旧年中は大変お世話になりました!

本年もよろしくお願いいたします!

皆様にとって良い一年でありますように!!

それでは早速今日のテーマ

「突き指の留意点」

について記載していきたいと思います。

突き指という、このよく聞き慣れたフレーズに皆さんはどんなイメージをお持ちでしょうか?

引っ張ればいい?

放っておけばなおる?巷で言われている噂は中にはこういった危険な類が多くあります。

突き指とは

指を突いたというトラブルによって、皮膚の下で骨や靭帯、腱等を損傷してしまっていることを言います。

どのケガでもそうですが、どの組織が、どの程度、損傷しているのか。

まずはそこを突き止めることが必須条件です。

そのケガによって、どんな自然経過ではどの様な変形が残り、

どの程度機能障害が発生し、

その後の生活、スポーツ活動にどの程度支障をきたすのかが予測されるのか。

これがとても大切です。

このポイントを押さえていることで、手術をしなくていい(保存療法)のか。

手術をしたほうが良いのか。そんな判断を要する実は重大なことも多くあります。

この方は愛知県在住30代男性。転倒し右手を突き受傷。

受傷肢位は一瞬のことで覚えていない。

受傷して三日経った時点で疼痛が緩解しない為友人に相談。紹介で当院受診されました。

ご本人さんも軽い突き指かなーと思ったら、握れなくてめちゃくちゃ痛かったと。

画面左が整復処置前、右が整復処置後です。かなり転位が大きかったですが良好な肢位に戻りました。

他にもstener損傷と言って親指の付け根の靭帯を損傷し、損傷した靭帯が骨に付着する部分での近隣にある拇指内転筋という筋肉が嵌入していしまい、手術適応となる事も多くあります。

また、これらの形態に迄至らなくても拇指MP関節尺側側副靭帯(UCL)断裂に伴い物を握る際に把持できずに落としてしまう。等の状態になれば手術適応となってしまいますが、早期に治療介入することで、手術を回避することもできます。

画面左が患側、右が健側です。

この方は下関市在住30代男性

自転車に乗っていた際に転倒し、ハンドルを介して親指を受傷。

受傷から2か月して当院受診。

エコーからも陳旧化したであろう陰影を認め、一般的な介入では満足な結果を得ることは困難と判断し、衝撃波、低出力超音波で組織の破壊、修復を促進。

並行して固定処置を行うことで器質的、機能的回復を目指しました。

結果、初回に疼痛が消失し、器質的回復も良好です。

現在経過観察中ですが、ご職業柄も自転車に乗られるので元のコンディションにしっかり戻します。

この他にもたくさんのマレットフィンガーや外傷性ボタンホール指等、

バリエーションがあり、緻密な判断、繊細な治療計画が必要なケガが突き指です。

ケガこそお任せください!!