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子どもの腰痛にご用心

2021.12.25

今日もブログをご覧頂きありがとうございます。

表題の腰痛というキーワードは聞きなれた部類に入るのではないでしょうか?

実際我々の整骨院にも腰痛患者さんは多く来院され、その多くは成人の方々です。

しかしながら、初めにある「子どもの」

という語句がとても大きな意味をもちます。

理由は子どもの腰痛には「腰椎分離症」という腰の骨の疲労骨折が隠れている事が多くあるからです。

腰椎分離症は疫学的には野球、サッカー、幅跳び等瞬発系の動作を伴う スポーツをしている
14歳頃の年代での発症が最も多いとされ、さらに小学校低学年ぐらいの年齢層での発症は発見が遅れたり管理が杜撰だと分離すべり症と言って骨がずれていってしまうリスクを伴います。


こちらのMRIは下関市在住の9歳男の子。

腰痛を訴えて来院されました。

二週間ほど前からボールを投げるなどの動作を伴う遊びをした後から腰痛が出始め、一度緩解したものの前日にボール遊びをした際に強い腰痛が出現した為当院受診。

診察の結果、腰椎分離症と判断し北九州市にある総合病院の脊髄脊椎外科専門医に連携を取らせていただきMRI検査にてやはり腰椎分離症。

しかしながら早期の発見であったため患部は安定しており、軟性コルセットの装着でOK。

当院でその後の経過観察をさせて頂くこととなり、骨折部の回復の為に低出力超音波(LIPUS)を連日照射。

この治療法はエビデンス的にも確立されており、骨折部が回復するまでの期間が一日20分の照射を連日行うことで最大40%短縮されるというデータもあり当院でも採用しております。

結果、驚異的な回復スピードで骨癒合を得たことに加え、並行して機能回復にも徹していたため、リハビリ期間も短縮されました。

中学生年代を中心に腰が痛いと言っている子どもさんがいらっしゃったら、すぐに当院にご相談ください。

ケガこそお任せください!!